CONCEPT

人のための建築、人がどう感じるか、人にとって心地よいか、全てはそこから始まります。

地震、火事等の災害から人を守る建築であるのはもちろんですが、それだけではつまらない。星の見える寝室とか、隣の公園を採りこんだ居間だとか、坪庭の四季を楽しみながら入るお風呂とか、少ない予算でもやれることはあるはずです。

私の住まいは明治40年竣工の典型的な農家の造りです。3期にわたって改修して住み続けています。2本の欅の大黒柱、松材の黒光りする力強い梁、2間続きの和室、広い縁側、それらを生かして改修し、未だに新しい発見があります。

人も歳を重ねるに従い、その人の味というものが出てきます。それと同じように、年と共に味が出てくる様な建築を造りたいと思っています。